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2012年9月4日火曜日

移民大国オランダに留学した感想(リンク)

オランダのエラスムス大学に留学していた女性のブログ。
共感できるところがいっぱいだし、とても冷静に観察しておられるので、引用させていただきます。観光は楽しい。でも生活は違う。どんな国でも、光と影はあるもので、ノーテンキに「今日もお日様照って、楽しいでーす♪」といった風にはいかないの。だから自分を責めるのはやめなきゃね。気持ちにフタをせず、生活基盤をおく社会の風潮を知っておくのも生き方の知恵だと私は思う。

【オランダ留学日記(雑記)】移民大国オランダにきて感じること。2011-10-24 20:25:04
外国人への視線、「差別」ってほどじゃない。けど、私がアジア人じゃなかったらこんなこと起こらないんじゃないかっていう理不尽なことは頻繁に遭遇してる。
ダウンタウン歩いてると、2回に1回は「ニーハオ、ニーハオ」って言われて反応見てからかわれたり、手合わせて拝まれたり。
これは本当に多い。
「私は日本人です。あなたはドイツ人? 」とオランダ語でニッコリ切り返すと、相手の顔が凍ってだまります。
マスクして歩いてたら、小さい子に「アジア人だ!」「マスクマンだこいつ!」「ニーハオニーハオ」って指さされ叫ばれ、道を聞いた通行人には青い顔して逃げられ。会計、クロークでは順番飛ばされることも。

外国でマスクはタブーなんです(苦笑) うちのパートナーが日本にやってきたとき「銀行強盗がいっぱい」と思って心臓がバクバクしたそう。マスクしてなくても順番はしょっちゅう飛ばされますねー。そこに存在しないかのように扱われるんだわ。
オランダ人の友達には、私のパソコンでエラー画面が出ると「Wow of shit this is Chinese!」って言われ。私はそもそも中国人じゃない!友達に「私日本人なんだけど」って言ったら「ごめん、それはわかってるけど、私達、分かんない言葉出てくると「ヤバイ中国語じゃん!」って言うんだよね」とのこと。
どちらにせよ中国人に失礼だしアジアへのその目なんなの。
極東のアジアのこと、 みんな見分けつかなくてゴッチャになっちゃうんでしょーね。日本を話題にして話しているのに、 中国にすりかわっていたことは何度あったか。日本も諸外国にむけてPRガンガンしてほしいものです。中国なんてCNNやBBCのような放送局(CCTV)もって多言語で世界に大がかりに発信しているし。

【オランダ留学日記(雑記)】海外生活の壁・海外旅行と海外勤務、あなたがしたいのはどっちですか?2012-02-09 20:30:40

観光と現地人として住むのは全くの別物だということ。観光客に優しいのは当たり前です、そこでお金ボロボロ落としてくれるんだから。それが留学生になったら一変します。
現地人は自分の「コレって当たり前じゃないの?」っていうことすら、全部現地では「何それよく分からない、アジア人が変なこと言ってる」と一蹴されてしまうこともあるわけです。

税金も払わない、言葉も正しく話せない、よく分からない質問をしてくる、よく分からない文化を持ち込んでくる
オランダ人の先生が「移民は社会のお荷物だ」と言っていました。衝撃でしたが、その言葉はある意味現地人の真意だと思います。
【オランダ留学日記(雑記)】オランダが考える未来のグローバリゼーションのかたち 2012-05-19

そうそう、わが意を得たり。この件については項を改めて書いてみる。
移民教育とは形を変えた「植民地主義」だと思う今日この頃で、これを読むと腑に落ちる。ここでいう支配者は「その国に働くためにやってきた人」なんだけど、21世紀のクレオライゼーションでの支配者は、経済状態の強い国に住む人々。なじんで歩み寄らされるのは「こっちにやってきた人」なのよ!
これらの論文での答えが、「クレオライゼーション」。つまり「支配(現代においてはビジネス拡大)のために現地(出向先)に行った支配側の人間が、現地の文化になじんでいく」こと。今までの植民地支配の「上下関係」でもなく、声高に叫ばれているグローバル化の「平等思想」でもなく、「支配側が被支配側になじんで歩み寄る」というかたち。
同時に私は、オランダでなくては気付けなかったこの視点を知れたことに、オランダに留学して本当に良かったなあ、と感じています。

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