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2011年12月21日水曜日

海外生活のストレスで「パリ症候群」?

息抜きにドイツに行ってラーメンや寿司を久しぶりに食べてご機嫌だったのも つかの間。
12月にはいって、次から次へと 対処しなければならないことが降りかかってきた。怒涛の3週間

まず、アパートの改修工事に伴うゴタゴタ。早朝7:00から始まる業者工事(まだ真っ暗よ!)

「あーやっぱり、やってくれたわ。オランダ人」
1日で終わるはずの工事は、のびのびで、10日以上の遅れ。
部屋はみるも無残なありさまで、吹きさらしの工事現場に寝泊りしているかの錯覚を覚えるような状況。プライバシーも、安全もないまま 不法占拠ビルのような有様の我が家で1週間。

12月にはいってすぐ、いつも元気なお姑さんが腎盂炎で40度の高熱をだして1週間寝込み スワ介護 ?! お姑さんは天然でして

今までの 頑張りすぎが たたったのか お姑さんは激しいウツ状態におちいってしまい、ちょっと危なくて目が離せない。

時を同じくしてパートナーの幼なじみの親友が末期ガンの宣告。「頼りになるハッスル兄貴」だったので、ショックもショック。「嘘でしょ!」
で、病院にいって、1週間もたっていないのに 早くも周囲は 死の準備にはいっている。セカンドオピニオンもとらず、日本人としては かなり 違和感を感じる。

そんなこんなで やらなきゃいけないことは、たくさんあるものの 「折角いい先生に出会ったのだから、ここが正念場」と嵐の中をずぶ濡れになってオランダ語学校に行くと 先生は病気で不在。お決まりの「PCで勉強しといてください・・・・」 皆 ブツブツ言いながらも またかー と あきらめ顔。やっと まともな先生に出会えたかも

続いて別な日、学校に行くと ショックなニュース。先生が突然 やめることになった。で用事があるからと 授業はキャンセルされて、結局 12月はたったの2回しか授業を受けることができなかった。

今までも別の国で暮らしたことがあるので、「いまさらカルチャーショックはないよ」と思っていたけれど、死生観の違いとか、病気に対する考え方とか、まだまだ 見えてなかったことがたくさんあるもんだ。

加えて、オランダ、日本を問わず 昨今の「社会の動き」が、不安感をかきたてるのか、ピリピリしている人の多いこと。近頃はセンセーショナルな映像が嫌で、TVニュースは見ないようにしている。

もう少し時間がとれれば、お姑さんのこと、業者との折衝(嫌な思いもしたけど我ながら、よくやった!)、パートナーの親友のこと、先生が何で突然やめることになったのか、周囲の反応(いいことも悪いこともあるもんだ)書いてみようと思う。

ところで「パリ症候群」って言葉、はじめて知った。
マスコミがつくりだす芸能人の華やかな暮らしぶりの話を信じ込んで、海外生活=優雅 「それは ちゃうでー」当の本人たちも 虚飾の自己像と現実のギャップで 心の中で 違和感を感じているんじゃなかろうか。


海外生活は楽じゃない!? 「パリ症候群」にご用心


http://allabout.co.jp/gm/gc/301541/
http://allabout.co.jp/gm/gc/301541/2/


海外生活サバイバル心理学:スペースアルク


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2011年12月11日日曜日

早朝7:00から始まる業者工事(まだ真っ暗よ!)

オランダの冬は夜明けが遅い。12月だと朝9:00頃まで薄暗い。寒さがいっそう増す気がする。
午前7:00はまだ真っ暗、日本の午前5:00くらいの感覚だろうか。

なのに・・・
明日 業者が 朝7:00 きっかり 家の窓枠を取り替えに来るんだ!
今年のオランダは暖冬とはいえ、気温はゼロ近いよ。
アパート棟ごとの大規模工事で、ここ数週間、毎朝 大音響と ゆらぎの中での目覚めである。

先日なんか、うちの順番は「まだ」と油断していたら、ベランダを使いたかったようで、クレーンに乗った作業員が数名、窓の外から バンバン、ノックしてきた。

びっくりして、飛び上がった。

よかったー。下着姿でなくて・・・・

家中の窓が全て対象で、ブラインドやカーテンをすべて除去し、家電製品などは全てコンセントを抜いて、家具をすべて、家の中心部によせなければならないんだけど、これが 大変な作業である。
片側の窓だけの作業なら、まだ寄せるスペースもあるんだけど、せまい部屋の中で、どうやって家財類を中心にまとめるか・・・業者たちが歩くスペースも確保しなきゃならないし。


クリスマスツリーと格闘中
隣人は、数週間にわたる騒音と地響きに不眠症になってしまったらしい。数日間、友人の家に避難するそうで、先ほど鍵を預けにやってきた。

作業は終日つづくので、鍵だけ預けて私もどこかに疎開しなければならない。貴重品も移動させなきゃいけないし・・・

こんなときの 表現 Wat een gedoe! 「なんと、面倒な」

Wat vervelend! と 同義語です。


オランダ政府観光局より
オランダの月別の平均気温と日の出・日の入りの時刻

これも便利

日本と世界の日の出日の入り時間情報



2011年12月10日土曜日

検索向上のため、ラベルを増やしました

まだまだ整理途上ながら、過去の投稿記事を検索しやすいように、ラベルを付け加えてみた。

教室風景
学習情報
移民の社会背景
NT2と市民化テスト
市役所
異文化体験ゾーン

こんな感じでページトップに「タブ形式」でおいてあるのでご活用を。

なお、「日からみる蘭、蘭からみる日」は 「日蘭の雑記」というラベルに変更

右カラム内にも、他のラベルをクラウド形式で表示中。
例えば 博物館鉄道建築 などなど 

また多くの方が、ブログにオランダ語学習奮闘の様子を書いておられるので、少しづつリンクしていこうと思う。

皆の体験談を読んでいると それこそ本当にいろんなケースがあって 天国と地獄に はっきりわかれてしまっている。私は、まぎれもない 混乱組みだぁ(涙)

gay パレード
でも、ブログを見てくれた人からメールやコメントをいただいたり、知人や先生の話を聞いたり、TVや雑誌などのメディアを通じて、ようやく、私もinburgeren 移民同化政策における自分の立場が見えてきた。

そんなこんなで、すこしは達観できるようになった。

ただでさえ異国の暮らしはストレスがたまるもの。健康がいちばん。

ゆっくり気張りましょう! 


2011年12月9日金曜日

語学学習に必要な時間の目安

「語学学習に必要な時間の目安」を調べてみた。

「真があって運の尽き」というサイトの 英語の習得には何時間かかるの? という記事がとても参考になった。

記事によると、アメリカ国務省のバリバリエリートでも日本語を習得するには、必死に1日6時間、週30時間の特訓を受けて、80週(1年7ヶ月)〜92週(1年10ヶ月)かかるんだと。逆もしかりだろうから、日本人が、英語を習得するには少なくとも3000時間かかる計算だ。

英語でそうならオランダ語だと、もっとかかってしまうんかぁぁぁぃ? 
うひぇー。正直 なえてしまうよ。そんな時間をどこから絞りだしたらよいんですか?

今の先生も、「私の経験からすると 大方の人が A2→B1 、B1→B2 それぞれ 1年かかっている」と 言っていた。ということは、まったく予備知識のないA0からならB2まで3年以上かかる計算だ。ここにはアジア人というハンデやフルタイムで働いている人という区分はない。

オランダ語のレベル(NIVEAUS)分けについて


時折、6ヶ月で上級までいった奇跡の中国人のような天才もいるかもしれないが、2~3年は妥当な線だろう。本当、時間がいくらあっても足りないよー。

時折、他の方がブログで「1年でB2までいきます(いきました)」と書いてあるのを見かけるが、ゼロからはじめる日本人には、かなり超特急でびっくりするペースである。奇跡の中国人並ですぜ。すごすぎます。頑張ってください!

「真があって運の尽き」
他にも言語に関する記事がたくさんあって面白い。読みながら そうそう と 頷くことしきりである。
ちょっと古いサイトのようでリンク切れが心配だけど、興味のある人は 記事をクリックして、言語についての関連記事から読み進んでみて
消えゆく言葉
学校の英語の授業は何時間?
言葉が出てこない哀しみ  
などなど多数


2011年12月1日木曜日

混乱のもとは、ごった煮のクラス構成

シーボルトの像
一応の建前として、オランダ語学校のクラスは「レベル別」になっている。

が、実態は、さまざまな背景を背負った人たちが ごったまぜで、「闇なべ」状態である。

移住して20年以上もたってオランダ語ペラペラの子供を3-4人も抱えている人たちや、難民、国際結婚した人、東欧などの出稼ぎ労働者、はたまた私の住んでいる土地柄のせいで、学者の卵たち・・・・・なんかが ひとつのクラスに一緒になっているのだ。

どう考えても めちゃくちゃ 無理があるよね。

オランダ語授業は津波方式・・で、溺れかけ・・



クラスメイトはオランダ語にふれてから20年以上たつ人なんてザラ。在蘭10年程度なんてのは短いほう。入国したのが10代前半の子達は、つよいお国訛りのアクセントながらもネイティブなみにペラペラ。でも彼らはなぜか読み書きが全くだめ。私のように予備知識ゼロのものは、一番初めの3ヵ月半ほどの期間を除いて例外中の例外であった。

はたまた難民といっても、政治難民として身一つで国外脱出してきた弁護士、ジャーナリスト、エンジニアなどの頭脳エリートもいれば、部族抗争からのがれてきたのだろうか・・・読み書きがまったくできない難民たちもいる。文字を見たことがないので、本を開いても上下さかさまで、テキストがまったく意味をなさない人もいた。日本人には想像もつかないことだが、本の使い方さえわからない人が これまた結構多数いるのである。

年齢だって上は60代から20歳そこそこの若者。
宗教は断然 イスラム教徒が多数派ながら オーソドックス(正教徒)、ヒンドゥー、ユダヤとありとあらゆる人たちが入り混じる場所である。小さな教室ながら、地球上に生きる人たちの縮図なのだ。


それが、激しく入れ替わる先生と、生徒たちで、メンバー構成は毎回といっていいくらい、違う顔ぶれで、カリキュラムも体系だっておらず、古い学校の授業は、はっきりいって単なる時間つぶしでしかなかった。

1年未満で15人以上の先生


移民問題は、とても一筋縄でいくものではない。
人口移動の多いヨーロッパでは、経済問題と並んで つねに優先順位が高い問題である。
それこそ 宗教、労働問題、経済、人種、世代ギャップ、貧富の差・・・・ 机上の理論では語りつくせないほどの因子が複雑に絡んで 決して正解がないのは一目瞭然。

日本でもときどき「移民受け入れ」の話題がでているようだけど、政治家が実情もよく勉強せずに安易に語るのはやめて欲しい。一方で「移民に国をのっとられる。日本から外国人でていけ」という論調もこれまた極端で、背筋がさぶい。

どうやって着地点をみつけるのか・・・・ ふぅー
これもグローバル化のひとつの現象なんだわ。

移民推進派の御仁かた、一度1年くらいの期間、オランダの移民学校に留学なんていかが?
むちゃくちゃ 勉強になるかと思います。ヨーロッパの移民問題の実態を現場からリサーチするにはこれほどの場所はありません。保障します!(苦笑)

こちらもどうぞ





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