語学学校ですと言われ通いだしたオランダ語学校。 ところが そこは 移民同化政策で荒れる欧州オランダの移民学校。クラスは紛争や天災から逃れてきた難民、世界各国のイスラム教徒、東欧の労働者、博士過程をおえた研究者たちが入り混じり、肝心の語学は教えてもらえず、てんやわんや。とほほの体験談とかき集めた情報が役立つことを祈って・・。リンクは、どの投稿からでもご自由にどうぞ。
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2008年5月23日金曜日
オランダ語授業の短所と長所 その2
(アムステルダムの店先でみつけた南国ぽぃフルーツ 、なんて名前でしょうか? うまそ~♪)
オランダ語授業はオヨヨと思うことも多々ありますけれど、やっぱり独学とは雲泥の差で、目に見えて成果はあがっていると思います、一応。(自分でそう思いこまないとやってられまへ~ん)
ところで、巻き込まれるほうは「勘弁してよ」と悲鳴をあげたくもなるのですが、オランダ語の学校がゴタゴタしているのも「無理ないなー」という現実があるのです。
というのも、そもそも私が受けているカリキュラムは移民に対して組まれているものです。
ここでいう移民とは、国際結婚組みや仕事・勉学のためにこの国にやってきてそのままここに住み着いた人も勿論含みます。が、何よりオランダなのが、政治亡命者、自然災害・紛争難民などなどの比率が抜群に多いこと。はっきりとした人数は誰も把握していないそうですけれど、asylum seekers (亡命希望者/避難民)は10万人以上ともいわれているのだとか。人口1600万の国家にしては、すごい数です。うちのクラスにも国連から難民としてオランダに送られてきた子や、サダム・フセインの民族浄化から逃げてきた子がいたりします。
大都市では外国人の比率が50%にせまる勢い。
というわけで政府は「やっぱりここに住んでいる以上、買物や病院にいくのに困らないよう、ちゃんとオランダ語しゃべってちょうだいね!」「生活保護に頼らないで、自活していいお仕事みつけて税金納めてね!(これがなんといっても一番の理由でしょう)」と移民同化政策を推進しているものの、現実はやっぱり大変です。担当大臣が変わるたびに方針ゴロゴロかわるし、それにあわせて最前線で仕事をしている市役所担当者や学校の担当者、先生たちはオオワラワ・・・・
難民の中には教育を受けたことがなく、PCを使うのはおろか、自国語の読み書きすら危なっかしいという人たちも多々いるようです。そうかと思えばかなりの高学歴の人もいるし、母国語もありとあらゆる言語の人々がひしめいていて、一くくりにしてしまうわけにはいかないので、カリキュラムをくむのは確かに大変だろうなーと思われます。
でもそのおかげで、授業の内容は「使えるオランダ語中心」 「趣味で文学をたしなみましょう」とかいうものとは違います。
ただ最初から日常会話で使われる単語が、いっぱいでてくるんで、この点に関しては、まずはスタンダードなオランダ語を教えてからにしてほしいんです。混乱しますので。
一応ここの町は人数が比較的たくさんいるので「学歴のある人向け」「そうでない人向け」には分かれています。「そうでない人向け」の中には先生がマンツーマンで、つきっきりで教えている生徒さんもいて、私のクラスの子が指をくわえて「僕もああやって教えて欲しいなぁ~」とぼやいていました。 私も同感でーす(苦笑)