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2012年8月16日木曜日

仕事をさがして国から国を渡り歩く人たち

今週の火曜日、見知らぬ顔の女性がすわっていて、新しい先生と契約書をとりかわしていた。

自己紹介で「私はスペインからやってきました」と言った。
容姿はアフリカ人なので、「へー、スペイン人なんだー、あまりみかけないタイプだなー」と思っていたところ、実は、スペインに移民(ひょっとしたら難民)したコンゴ人だった。

ゲイパレード、運河
オランダにやってきた理由は「スペインの経済状況がとてもとても悪く、まったく仕事がみつからないから、知人を頼って、国外脱出してきた」というもの。

今のクラスの構成人種は、他にもギリシア人、スペイン人、東欧諸国(ルーマニア、アルマニア、ウクライナ、ポーランド、ハンガリー・・・) 最近は中南米系も増えた。仕事がないから 自分の国に帰るわけには行かないといって、大学を卒業後もオランダに残ったままの人がけっこう多い。

上に書いたギリシアの彼女も、修士を終えたものの仕事がなく、食いつなぐためにホテルの清掃をしている。「自分の国にいったん帰ったら、もうあとがない。石にかじりついても帰るわけには行かない。仕事をゲットするならなんだってする。アメリカは?カナダは? 日本でギリシア人が仕事をみつけることはできるか?」といった会話を何度かわしたことか・・・

いちおう、彼女にはオランダ人のBFがいるが、仕事があれば、彼氏はどうでもよく、明日にでも地球の裏側まで行くといっている。

「日本も厳しいよー。中国に出稼ぎにでかける人たちもいるみたいだし、博士課程でても、ポストがなくて、スーパーでレジ打ちしたりしている人もいるよー」というと、肩をおとしていた。
30代、オランダのワーキングプアー

EU他国に比べればまだマシなのかもしれないが、オランダの景気ははっきりいってかなり悪い。リストラ、フリーター、非正規雇用 ゴロゴロよ。ドリームを求めて移民がやってくるかもしれないが、オランダから出て行くオランダ人も絶えない。

経済危機でオランダから海外への移住増える ポートフォリオ

いづこも大変。 
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