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2012年10月10日水曜日

日本を揶揄する番組、ハンガリーで「中止」となった経緯

この項一昨日の「日本人の発音」をギャグにしたオランダ映画から続く。まだの人はそちらから一読を。

社会的影響が大きいTVのモラルについて、ハンガリー在住の盛田常夫さんがまとめておられるのでリンクする。氏は大学の先生やコンサルをしている人。 

ハンガリー立山研究所 代表取締役 盛田常夫さん
ハンガリーからのメッセージの目次

PDF以下をクリック
「テレビ番組『ミツコ』をどう考えるか」(2003年5月)
テレビ番組の社会的影響は大きい。まずこの番組を見ているハンガリー人の多くは、日本を知らないか、日本とのコンタクトをもっていない人だろう。そのような視聴者が半年以上にわたって、「ミツコ」を見続けることで、「ミツコ」という一つのイメージが形成される。それが日本人女性の一つの典型だと思いこむようになっても不思議はない。日本人と言えば、「ミツコ」になる。こうして、「ミツコ」が一人歩きする。
中略 
日本にもハンガリーにも、番組制作の倫理コードがある。個人の名誉の毀損や民族差別を助長する番組は、日本だけでなく、ヨーロッパでも厳しい批判に晒される。たとえば、もしシュタール・ユーディットが日本人レポーターではなく、ユダヤ人レポーターあるいはロマ人レポーターとして同じ演技をしたらどうなるかを考えて見れば良い。今のハンガリーでも、一発で放映中止だ。相応の制裁措置も課せられる。ところが、ハンガリーを含めたヨーロッパには、日本人やアジア人なら構わないだろうという安易な考えが潜在している。しかし、ふつうのハンガリー人はこれを分かっていないし、ヨーロッパに出ている日本人もこのことに恐ろしく鈍感だ。
中略 
文明国の常識として、メディアが具体的な個人や民族を題材にする場合には、その名誉が毀損されないように細心の注意を払う必要がある。
この中で、オランダのオリジナル番組は突撃レポートで日本人を貶めるものではない、本質的に質が違うと書いておられるが、いやいや・・・ハンガリー版以上に 過激です。
また抗議したとき「オランダでは問題になっていない」とTV局側が釈明したそうだ。

先週末のオランダのワイドショーで、ウェンディが「日本人にも見てもらったけど、とてもリアルでいい出来だ、と日本人からのお墨付きをもらっている」と言っていたような・・・

誰に聞いたの?

一瞬だったので、ちゃんと聞き取れなかったから自信はないけど。

はたして、オランダ在住の日本人はどこまで この番組について知っているだろうか。そしてコンセプトなるものを。TV番組はオランダ国内にとどまっていただけだろうが、映画は出演者からしても世界に配給されることだろう。

以下の動画はハンガリー版



掲示板にあった書き込み
モラルって
オランダの女優ウェンディ・バン・ダイクが日本のテレビ司会者「ウシ・ヒロサキ」に扮してセックスの質問をするんですが、外人には大受けです。なぜ、日本人扮してこんなえげつない質問をするかが個人的には気に入りません。日本人でなくてもいいじゃないですか。オランダ人のままで。変態を強調するかのように、お隣に日本人のおじさんまで登場させる始末
この日本のおじさん、アムステルダム在住の日本人男性。
HPをみたら、武術に、書道、茶道と日本文化の普及につとめているらしい・・・
ウシへの出演も、日本文化普及の一環なのかしらん??
彼の名前やリンクはすぐ調べられる。あえてリンクははらない。

それからウシヒロサキはヘンテコな発音を、下品なセックスネタにしてしまうということも知っておいて欲しい。

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