もう少しでマイナス23度という過去27年間での最低気温を記録したオランダ。私が住んでいるあたりでも、マイナス18度であった。
雪も降って鉄道機能が麻痺して、もう大変。毎度のことで、さすがのオランダ人も怒り爆発。
ユトレヒト駅で立ち往生する通勤客 (写真をどうぞ)
国土交通省にあたるのは、「Ministerie van Infrastructuur en Milieu」というところで、直訳すると「インフラと環境庁」・・・・ オランダの省庁はこちら。http://www.rijksoverheid.nl/ministeries
ふーん、名前からすると環境重視なのかも。ひょっとすると、人間よりカエルが優先されたりするからなぁ この国は。大臣はMelanie Schultz van Haegenという まだ40歳そこそこの女性。
パートナーの話によると、オランダ鉄道はインフラ投資にお金をおしんで、機材が不測の事態に対処できないんだと。ドイツなんかは、そのあたりきっちり対応策がとられているんだって。去年も一昨年も、はたまた雪が降っていないときも 遅延につぐ遅延。トラブル・・トラブル いいわけだらけのオランダ鉄道。こんなことから ”お金にシミッタレのオランダ人” という不名誉なあだ名をもらったりするんだなぁ。
10年以上前のオランダ鉄道は、時間に正確で、事故もなく、模範の鉄道会社だったという(私もこちらに来るまで なんとなく そう思っていた)。これも 分割 民営化 が すすめられてかららしい。
うんちでスリップ、列車事故
洒落にならないオランダ電車事情
で、電車は遅れないと思っている国から やってきた日本人は 困ってしまう。
そこで 次の本を お勧めしたい。
三戸 祐子 氏の 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)
この本は 鉄道を切り口にした技術・文化論で 視点がものすごく面白い。交通図書賞・フジタ未来経営賞を受賞しているルポルタージュ。電車がちゃんと動いているって すごいことなんだ。
洒落にならないオランダ電車事情
で、電車は遅れないと思っている国から やってきた日本人は 困ってしまう。
そこで 次の本を お勧めしたい。
三戸 祐子 氏の 定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)
この本は 鉄道を切り口にした技術・文化論で 視点がものすごく面白い。交通図書賞・フジタ未来経営賞を受賞しているルポルタージュ。電車がちゃんと動いているって すごいことなんだ。
で、この本によると日本のスーパーシャープな電車事情は、世界的にみると特殊なことだという。電車の遅れの定義は、日本では1分以上。ヨーロッパでは15分以上。
ヨーロッパでは ドイツとスイスの鉄道が優秀だそう。(ニュース解説でもNSはスイスにアドバイスを求めに行くといっていた)鉄道の国際会議のとき、冗談で「遅延すると職員は死刑になるんですか?」と聞かれるほど、驚きのシステムなんだって。
優秀なドイツ鉄道の視察団が日本に来たとき、「鉄道を動かす発想の違い」「鉄道をとりまく状況の違い」にびっくりしたという。また遅れない仕組みには「乗客たちの協力」も必要なのである。
目次から抜粋
- 運転手たちのイメージトレーニング
- 明治政府のアポロ計画
- 新宿駅午前8時30分
- 「乗客が喜ぶダイヤ」は遅れない
- せっかちな日本人の性格も変わる?
おすすめです!
製氷マンの後ろについて滑るスケーター ライン川のほとりです 2012年2月4日撮影 |