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2009年7月1日水曜日

移民問題でヒステリーになっている国家

このところ移民問題にゆれまくるオランダです。主なターゲットは、イスラム教徒であるモロッコやトルコ系ながらも、外国人(非オランダ人)というくくりで報道されることも多く、どんどん外国人嫌悪のようなムードがひろまってきています。

3K労働者も、その呼び寄せ家族も、難民も、国際結婚組みも、ビジネス組や研究者(駐在員のような一時滞在者は含みません)も、外国人は、み~んなひとまとめで「移民」です。

で、その移民たちは、オランダ人になることを求められます。いわゆる同化政策です(はっきりいって無理だし、なりたくもない!!)。

以前に書いたことがあるオランダ語学校は、いまだにグチャグチャ混乱のきわみです。これは「語学学校」ではなくて「移民学校」だったというのが、そもそもの大きな勘違いでした。オランダにありがちなのが、担当者のもっている情報がばらばらで間違いも多く、それに振り回されて多くの人がヨレヨレになり、気力つきはてて、落ちこぼれ続出というパターンです。

「一体どうなっとるの!」「何が最優先事項!?」と悶々とする日々のなか、みつけたのが以下の本です。

NRC Handelsblad という全国紙のジャーナリストたちによってかかれたもので、ここ数年のオランダをとりまく厳しい社会状況に、鋭くつっこんでいます。英語ながらも、どの章も簡潔で読みやすいです。私としては、読みながら「なるほど」「いえてる」「へ~そうだったのか!?」 の連続でした。

以下の書評にも immigrants aren’t welcome とあるように、そう、移民はもうこの国では「お荷物」なのです。これはオランダに限らず、他のEU諸国(ドイツ、フランス、イギリス、イタリア)なんかでも、社会をゆるがす大問題です。そのなかでもオランダは実験場のような役目をになっていると識者たちはいいます。

「大らかな国・寛容の国」とオランダは評されます。でも一歩つっこんで「受容」は別物だということに気づき始めた人がでてきています。 tolerance ≠ acceptance !


The Netherlands 2006: The mood after the hysteria (英語です!)


(The Netherlands / 2006 / druk Herziene druk)
The Netherlands was once a peaceful country, but everything seem to have changed over the last few years. A rising political star, Pim Fortuyn, was murdered, The Polder Model doesn’t seems to work anymore, coffee shops don’t sell coffee anymore and immigrants aren’t welcome either. What has happened?


上記、South African Centre for the Netherlands and Flanders. のサイトから引用。
オランダ在住の方は、近くの図書館でさがしてみてください。本を注文したい方は、以下のサイトから検索を!

オンライン本屋の在庫状況(beslist.nl)

おお、ちょうどタイムリーにこんな記事がでていました。ご参考。


オランダに住む三分の一のイスラム教徒が海外への移住を望む

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