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2011年9月30日金曜日

アムステルダムの語学専門書店(写真とマップつき)


Intertaal B.V.  インタータール

Van Baerlestraat 76, 1071 BB Amsterdam
 TEL;   020 575 6760 
アムステルダムに語学専門の書店がある。場所はゴッホミュージアム、あるいはコンセルトヘボウのすぐ近く。

数年前のことだが、参考書や辞書は相性があるので、自分にあったものがほしくて、書店まででかけてみた。たくさんあって少々悩んだけど、じっくり選ぶことにした。40分ほどかけて、片端から本のページをめくって、目次やら何やら確認していったけど、店員さんは嫌な顔ひとつせず、「そうやって、自分にみあったものを選ぶのが確実。かならず成果があがるわよ」と励ましてくれた。ちょっと嬉しかった。

専門店だけあって、品揃えは豊富。


Grotere kaart weergeven

2011年9月29日木曜日

ゲイ市長(マーストリヒト)の相手は「知名度抜群のTV司会者」

ゲイ市長として有名になってしまったマーストリヒト市長さん。
そのオノ・フゥス氏(Onno Hoes)の婚姻相手は、TVタレントのアルバート・フェーリンデ(Albert Verlinde)と最近偶然知った。

日本でも人気の高いアンドレ・リュウ(André Rieu,)のコンサート中継をTVでみてたときのこと。
アンドレ氏はマーストリヒト出身で、その日は出身地のマーストリヒトでコンサートが開催されていた。

私の中ではマーストリヒトは華やかで、オープンでカルチャーの交差点というイメージだ。
「そういえばマーストリヒト市長さんがホモだって、お義母さんが言ってたね」

「うん、相手はRTL Boulevardのホスト役のアルバートだよ」
RTL Boulevardは、芸能人やモデルのゴシップ記事やファッション情報などを扱うワイドショーである。アルバートは売れっ子司会者らしく頭の回転の速そうな人という印象。

ちょうどそのとき、コンサートに招待されているらしいマーストリヒト市長さんが、カメラで大写しになった。その横には、「じゃーん。ほんとだー!」アルバート氏が仲睦まじく寄り添っていた。

オノ・フゥス氏が市長になったのは2010年とごく最近。二人が結婚してから10年たつそうだ。

ゲイの話題はいろいろあれど、オランダででも結構ニュースだったようだ。公然と発表するには躊躇があったみたい。政治家となると話は別なんだろうね。それもお相手が超売れっ子有名人だし。

ごく親しいゲイの友人たちに言わせると、これだけオープン見えるオランダででも結構偏見は強くて、嫌な目にも時々あうようだ。

2011年9月28日水曜日

顔に「つまらん」と書いてあるよ、ギリシア人

先々週、先生がバカンスにいくので代理が立てられていた。

私はいきなり「ごめん、クラスの振り分け間違ってた」状態だったので、本来、自分が属するクラスの先生をよく知らない。旅行とは聞いていたけど、もう9月だし、バカンスではなく週末の小旅行だと思っていた。

だから、代理の先生が英語で自己紹介してきたときは、てっきりクラスメイトの一人だと思った。
やけに若い。まだ学生だそうだ。人のよさそうな、さわやか系の男子である。

教室に行くと若いギリシア人の女性がいるだけ。ぼーっと待っている。

10分くらい経過しているのに先生は、授業を始めるでもなく「もうしばらく皆を待ってみましょう。授業の途中でバラバラ入ってこられるのはよくないので」というではないか。10分経過。さらに10分待ってみるというので「たぶん、もう来ないと思いますよ。時間もったいないし、授業をはじめませんか」と私が言って、それならと授業が始まる。

英語でずっとしゃべっている。ギリシア人が「オランダ語で話してくれ」という。あ、ごめんごめんといいながら、やっぱり英語に戻ってしまう。「頭の中で言葉を切り替えるの難しいですよね」と私がフォローをいれると「そうそう」と苦笑いしながら、ようやく授業を開始することに。

で、いきなりプリントわたして、自習というではないか。

「あのねー!! なら皆を待ちながらの20分にできたでしょ!」と・・・口にはださないが、なんとまあ時間の使い方が下手なことよ。

そんなことするなら、ふだん会話の時間がないので、とにかく今日はオランダ語で話し続けたい、人がたくさんいるときにはできないからとお願いしてみた。ギリシア人も、同感というので、授業は急遽会話レッスンに。

自己紹介から始まった。そこから会話を広げていくような形にしたかったんだけど、ギリシア人の子は、何を聞かれても、「べつにー」「しらないー」「興味ないー」で会話がはずんでいかない。

顔にはっきり「つまらん」と書いてある。

先生と私は、ビールやフットボールの話でもりあがったんだけど、興味がないんだったら仕方ないんで、共通の話題をみつけようと、先生も私も「ビールが嫌いなら、ワインは?」「そうそうギリシアはいいワインがあるよね」とか話をふるんだけど「まあねー」で、やっぱり会話が続かない。

顔に露骨に「ばかみたい」って書いてある。

空気を感じている先生はオロオロしていて、彼女の顔色を伺いっぱなしである。

間にいる私も息苦しい。

外食の話題にしよう、と「お勧めレストランとかありますか?」とふってみたら、先生が「マクドナルド!なんといってもマクドはいいよね」と目をかがやかせて語りだした。

「マクドー!?・・・・(それってレストランかいな。オランダ人からこの言葉がかえってくるとは)」

ひるんでいる私の顔をみて、ギリシア人に「ね、マクドっていいよね」と先生が同意を求める。と、ギリシア人は にわかに 明るい表情になって「私も大好き」と、マクドナル礼賛になってしまった。今度は私がついていけない。

他に先生のお気に入りのものは「フリカンデール」だそうだ。

これって日本人の学生ちゃんが「たこ焼き、ラーメン」っていってるようなものだ。

コーヒーブレークで、ギリシア人が、怒りをあらわにして、私に話しかけてきそうになったけど、真後ろに先生が立っていたので「今はだめ」と目配せ。

そのごPCでTVを半時間ほどみるという。なにもわざわざ、学校にきてまでTVをみなくても・・・・リスニングの練習なら5分や10分程度でいいんじゃない?

彼の選んだのは「老人ホームで、目の見えない人たちがするチェスの話。主題の老人はユダヤの強制キャンプにいたことがある人」

とにかく、テンポがおそくて、主題が主題なので画面からただよってくる雰囲気が暗いし、なんで、よりによってこんな話題を選ぶかなー。それも字幕なしで。10分ほどたったところで、ごめん、チンプンカンプンなんで、ととめてもらった。

帰宅途中、ギリシア人「先生若すぎるよねー」とつぶやいていた。

それにしても、なんで誰も姿をみせなかったのだろう。事情をのみこめていなかったのは私たちだけだったのか。


2011年9月22日木曜日

業者に「土足はやめてね」とにオランダ語で言ったのはいいけど・・

ガス器具の安全点検のために業者の人が家に来るということで待っていた。
土足で家にあがられるのは嫌なので、「靴を脱いで」って頼んでいいかとパートナーに聞くと、一応言ってみたらと言われた。

さて、業者の人がやってきた。若いお兄さんだ。でっかい登山靴のような靴をはいている。
思い切って「靴を脱いであがってくださいね。Kunt u uw schoenen uitdoen?」と言ってみた。すると「Mag niet できません」と返ってきた。

間髪いれず「安全のためなんです。上司からの指示で、靴は脱いではいけないと言われているから、それはできません」と、オランダ語で言われた。(これくらいは、さすがにわかるようになった)

「ふーん、じゃあ しゃあいないですね、OK」と土足であがってもらった。パートナーに話すと、「あーそうか。うっかりだった。電気系統をいじるから、感電しないように安全靴は脱げないわ」
なるほど、あのでっかい靴は安全靴だったのかー。

小一時間いてくれたけど 結局 交わした言葉は 二言三言と少々。業者と世間話ができるほど、度胸はないので、黙ってお仕事に専念していただいた。

会話力は、話さないことには決して進歩しないのはよくわかっている。でも、込み入ったことを話すにはついつい英語ですませてしまうから案外しゃべるチャンスはないものだ。それにオランダ人って、英語で話しかけるとオランダ語で返してくるくせに、オランダ語で話すと英語で返して来るんだな、これが。ただでさえ、オランダ語の発音はむつかしくて、勇気をふりしぼって話しかけているのに。やめてよね。

たまたま?・・・それにしては頻度が多すぎる。わざとですか?

オランダ人たちは、英語の勉強をしたいからというけど、日本人相手に英語の勉強って・・・本気で言ってる? 
ニコヤカで無邪気な顔を見ている限り、心からそう思っているらしい。


2011年9月20日火曜日

ストレスで血尿が出たかと思ったけど・・・・

恥ずかしながら「血尿がでたか!?」と心配してしまった。

一昨日「授業はない」といわれて、やむなく自習を始めたものの、PC画面を見ながらコックリしどうし。(ご飯食べた後は眠いのだ)

で、暗くなる前に切り上げて帰ろうとWCに行った。

すると<ピンク色の水>「・・・・便器が汚れていたのかな?」

気になる。

オランダに戻ったものの、まだ体調万全ではない。
冷夏で寒さがこたえているのか、オランダで医者に行くのは絶対いやだ・・、と考えがめぐった。自分ではまだフレッシュな気分でいたつもりだったので、心中おだやかではない。

学校のWCだったから
「オランダ語学校は血尿がでるくらいの負担なんかなー」との気持ちがよぎる。

でも「何かの間違いってこともあるしー」と様子をみてみることに。気持ちはどことなく晴れない。

寝る前、何かの拍子にパートナーが、「ビーツ(地中海沿岸地方原産のアカザ科のサトウダイコンの変種)を食べたら、おしっこが赤く染まるよ」と言うではないか。

「あー、そういえば、前日たくさんビーツを食べたわ」

ということでめでたしめでたし、一件落着だったのです。


2011年9月19日月曜日

まともに授業があったのは4割以下かも

夕食を終え、怠け心に鞭打って、寒い中「えいやー」と学校に出かけた。が、教室は真っ暗。
「あれ?日を間違ったかしら」
と、隣の教室にいた先生が気づいて、声をかけてくれた。
「XX先生は病気で、今日授業はないわよ」
「!?!?!?・・・・又かぃ。(独り言、なんで連絡くれないの?)」
連絡ミスだそうだ。

先週は、先生がバカンスにでかけていて、若い代理の先生がたてられたんだけど、これまたわけありで半分は授業にならず。

日本に帰国していたり、待機期間があったりで学校から離れていた時間は長いものの、通算すると8ヶ月くらいは学校に通っていることになるだろうか。でも、まともに授業を受けた記憶はあんまりないんだわ。先生が頻繁に変わった前の学校では、資料がない、PCのパスワードが通知なしに変更されてログインできない、カセットデッキ(古い!)が壊れたとかで「自習していてください」が やたら多かったし。急に先生が休むときにも、はやり連絡ミスの多かったこと。

(逆切れするオランダ語の先生) 
(あやまらない人たち)

その上、頻繁にいれかわる生徒や先生のために「自己紹介してください」で20人以上の生徒が授業のたびに いちいち自己紹介ってなことも続いていた。専任の事務方がいないので、授業中に生徒のプロフィールとか、いちいち聞いて調書をつくっている先生もいた。でも、そんなときに限って、その生徒さんたちは二度と学校に来ないんだなー、とんでもない時間の無駄ー。

専任の事務方がいないのはきつい。先生の負担も多そうだ。日本と違って、時間外手当なんてものは出ないだろうから、どうしても割り切って、自分の持ち時間の範疇で・・・つまり授業時間内でとなるんだろう。

右派の政権になり、教育や弱者への予算がどんどんカットされて、以前にもまして、移民教育に携わる人員も削減されるのは必至。2013年だったか、すべての補助は打ち切られ、これから来る移民はすべて自己負担になるそうだ。余裕がなければローンを組めといっているが、そんなことすると、ますます内向きになってしまう移民たちがでてくるんじゃないだろうか。

税金を使って、移民教育の効果があがっていない苛立ちはわかるけど、オランダ人先生たちの職を奪うことにもなるんじゃないか。これだけ大量の移民がいれば、立派な移民教育業界としてなりたっているのに。半分だけ、補助しますとか、スライド式で削減していくとかすればいいのに。極端なんだなー。



2011年9月17日土曜日

「文法用語まとめ」ダウンロードできます



EXCEL表を簡単にブログへ埋め込む方法がわからず、昨日の頭を悩ます文法用語のまとめでは とりあえずの表記だった。PDF化することも考えたものの、訂正があった場合、アップデートが反映されなくて不便。

そこで新たにwindowsliveのアカウントをとって(しばらく使わないで放置していたら、アカウント削除されてしまっていた)ファイルをダウンロードできるようにした。表の一番下、エクセルマークをクリックするとダウンロードができるので、これを元に自分で追加していってください。


ウィンドウズライブのすごいところは、Skydrive 上で訂正した表が、ブログに貼りつけた表に反映されること。いちいちコードを埋め込みなおさなくていいので、これは助かる。


例えば、ブログを閲覧した人から これは間違いですよと通知がくるとする。
で、私がオンラインに置いてある(Skydrive 上で)ドキュメントを訂正する。
ここで訂正したものが、自動的にブログに反映されるので、ブログ上のドキュメントは常に最新版。Office系 パワーポイントや、ワード、ワンノートも同じように使えると思う。

グーグルドキュメントでも類似機能あるものの、ビジュアル的にはウィンドウズライブのほうが見やすい。

便利な機能が、次から次へと追加されてありがたい。それも無料で!クラウド万歳なのだ。
(くれぐれも個人情報の設定などにはご注意)

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2011年9月16日金曜日

頭を悩ます文法用語のまとめ

学び始めたころに苦労したのが文法用語。言語学者じゃあるまいし、ほとんど専門用語といってもいいんじゃないか?

学習初心者で普通の単語さえ知らんのに、最初から でるわ、でるわ 難しい単語。
日本語でとは言わないけど、ちょっと英語とかで注釈があれば助かるのに。
丁寧に辞書をひきたいんだけど、知らない単語が多すぎて、間に合わなくて、すっ飛ばしたまんまで、そのまま先に進んで、結局急がば回れってなことに。細部にエネルギーを使いすぎて、スタート地点に着くまでにクタクター。

だいぶ前に作成したもので、もしかしたら勘違いしているところもあるかもしれませんが、同じような目にあっている方に、「文法用語まとめ」をアップしますので、よければお使いください。(間違い見つけたら、お知らせくだされば助かります)


オランダ語 の文法頻出用語

追加 ⇒ 「文法用語まとめ」ダウンロードできるようにしました。


A
  1. aanwijzend voornaamwoord (het) 指示代名詞
  2. aardrijkskundige naam 場所の名前
  3. alinea パラグラフ、段落
  4. antwoord 答え

B

  1. bepaald 限定詞
  2. beschrijving 定義
  3. betrekkelijk voornaamwoord  (het) 関係代名詞
  4. bevestigende zinnen 肯定文
  5. bijvoeglijk naamwoord (het) 形容詞
  6. bijwoord 副詞
  7. bijzinnen 従属節
  8. breuken 分数

E

  1. eigennamen 固有名詞
  2. enkelvoud 単数形

F

  1. feit 事実

G

  1. gebiedende wijs 命令形

H

  1. hoofdletters 大文字
  2. hulpwerkwoord (het) 助動詞

I

  1. inleiding 目次

K

  1. kleine letters 小文字
  2. klemtoon アクセント、強勢
  3. klemtoonteken アクセント記号
  4. klinker 母音

L

  1. lidwoord (het) 冠詞

M

  1. medeklinker 子音
  2. meervoud 複数形
  3. mening 意見

N

  1. nevenschikkende voegwoorden  並列接続詞

O

  1. oefeningen 練習問題
  2. onbepaald 非限定詞
  3. onderschikkende voegwoorden  従属接続詞
  4. onderwerp 主語
  5. onregelmatige werkwoorden 不規則変化動詞

P

  1. passieve vorm (de) 受動態
  2. persoonlijk voornaamwoord (het) 人称代名詞
  3. persoonsvorm (de) 人称変化した動詞
  4. rangtelwoorden 序数詞

R

  1. regelmatige werkwoorden 規則動詞

S

  1. samenvatting 要約、まとめ
  2. scheidbare werkwoord (het) 分離動詞
  3. stam 語幹

T

  1. taal 言語
  2. tegenstelling 反意語
  3. tegenwoordige tijd 現在形
  4. telwoord 数詞
  5. tijdsbepaling vooraan 時の副詞句
  6. trappen van vergelijking 比較級・最上級

U

  1. uitspraak 発音

V

  1. vergelijking (de) 比較
  2. verleden tijd (de) 過去形
  3. vervoeging 活用形
  4. voegwoorden 接続詞
  5. volgorde 語順
  6. voltooid tegenwoordige tijd (de) 現在完了形
  7. voltooid verleden tijd (de) 過去完了形
  8. voltooide deelwoord (het) 過去分詞
  9. voorzetsels 前置詞
  10. vraagteken クェスチョンマーク
  11. vraagwoord (het) 疑問詞
  12. vraagzinnen 疑問文

W

  1. wederkerende werkwoord (het) 再帰動詞
  2. werkwoorden 動詞

Z

  1. zelfstandig naamwoord 名詞
  2. zin

2011年9月15日木曜日

巻き毛の人に 禿げと 言っちゃうとこでした

オランダ語は、英語とドイツ語の中間くらいの言語で、似たような単語がたくさんある。英語やドイツ語ができれば意味が推測できて便利なんだけど、時には落とし穴が・・・・

kaal という単語があって、カールと発音するので、私はてっきり カーリーヘアーのカールかと思い込んでいた。ある日ふと辞書をひいてみたら、辞書には<はげ、毛のない>とでていた。

「オーマイ ゴーッド!」

カーリーヘアーが自慢の人に、あなたの禿げ頭は美しいですね と 言ってしまうとこだった。
ちなみに 巻き毛は、krul で クルル と 聞こえる。(グーグル翻訳で 音声確認してみてね!)

もう1点、英語の small だと一緒と思って、辞書をひくこともなかったsmal という単語。
どっこい smal ≠ small じゃないのだ。smal は幅のせまいという意味で、英語のようにサイズを表すわけではないのよと、先生に教えていただいた。

こういう注意事項を体系的に教えてくれるんだったら、とっても役立つんだけど、そういった授業はないです。クラスの人は英語を解さない人も大勢いるので、あんまり意味のないことなんかなー。

教訓)
辞書はこまめに引きましょう。

2011年9月12日月曜日

イスラム女性たちが先生を大いにからかう

昼のクラスに参加していたとき、クラスメイトの大半がイスラム系女性だったことがある。

ある日、レッスンに変化をつけようと外部講師を呼んでの授業があった。その日は20人くらいの生徒のうち、8割近くがイスラム系。エジプト、モロッコ、トルコ、イラク、イラン、アフガニスタン、スーダンあたりだったかなー。

授業は防火キャンペーンについてで、NGOの職員が講師になってスライドでプレゼンテーションをしてくれた。はじめは「ふーん」ってな具合で、皆 神妙に おとなしく聞いていた。ところがプレゼンが終わって、先生が「みなさーん、火事はどんなときに起こりますか?」とかなんとか質問しながら、スライドを再びめくっていたときである。誰かが「火事を起こす悪い子供は、いつも、イスラム系!」とポツリとこぼした。

先生とNGOの講師は敏感に反応して、固まっている。
「そんなことないわよ。たまたま偶然、イスラム系の子供が悪戯しているスライドだっただけ」と言いながら、慌てて別のスライドをめくっていくんだけど、本当におっしゃるとおり「火遊びしている子」「火のそばでおもちゃを広げてグチャグチャにしている子」「お片づけしない子」悪い見本は全部、イスラム系移民と思われる子供のサンプルばかりで、身に着けている服なんかもどことなく貧相なんだな、これが。一方で、よい子の見本は、すべて白人だし、大きな庭つきの家を背景にしたリッチなイメージの写真。

「ほんとうだ。言えてる。よく見てるなー」と私も大いにうなづく。

先生とNGOの講師はもう焦りまくり。
イスラム女性たちは、アラビア語でお互いに言葉をかわしながら、先生たちの慌てぶりを見てクスクス笑っている。肝っ玉母ちゃんみたいな女性がいて、先生が 何かいい訳するたび、突っ込む、突っ込む。別の女性からも野次がとぶ。皮肉はこめているけど完全にオチャラカシの冗談。なのに、若い先生、経験不足か真っ向から受けてしまってお気の毒。最後はクラス一同大爆笑だったんだけど、先生と講師はとうとう最後まで笑うことなく顔がひきつっていた。

移民問題で、こうした些細なことがジョークにならなくなってきている社会だからね。


2011年9月8日木曜日

オランダ東部でマグニチュード4.6の地震

今夜21時ごろ、オランダで地震があった。震源はGelderland州のナイメーヘン近くで、マグニチュードは4.6(データには4.2や4.4もあってばらつきがあり)
震源地xantenは、この投稿一番下 鉛筆マーク下の<場所>をクリックすれば、google mapで確認できます。

地図つきニュース Geenstijl


ちょうどオランダ語学校の授業中で、下からドーンとつきあげるような音がして、建物がグラグラゆれた。ほんの数秒のことだけど、まさに地震のゆれ。でもまさかオランダで地震があるはずないと皆思っているから、一同 何が起こったのかわからなくて 顔をみあわせるばかり。先生は、どこかで爆発があった可能性も否定できないからと、別の教室まで確認に行った。

ギリシア人の子はうっすら涙ぐんでいる。私もかなり焦った。この感覚だけは絶対なれるものではない。学校はヘリテージに指定されているような古い古いレンガ造りの建物だから、地震がなくても元々崩れそうなのだ。

誰かが携帯でチェックして、やっぱり地震だったことが判明。

家に帰るとパートナーが開口一番「大丈夫だったか」と聞いてくる。
古い建物の上の階なので、ゆれ がかなり強く感じられたそう。別の棟でもバルコニーにでて、なにごとだと騒いでいる人が何人かいたらしい。家の壁に元々あった ヒビが少し大きくなっていると見せてくれる。

ぜんぜん知らなかったけど、オランダ南部ではこれまでにも何度か地震があったのだとか。
Elsevier.nl  2011年3月の記事では、オランダでもマグニチュード7規模の地震が起きてもおかしくないと報じている。

eenvandaag.nl 2011.3.21放映
  'Zware aardbeving in Nederland is kwestie van tijd' 2011.3.21

sitestat

オランダの過去の地震リスト;ウィキ によると 南部で1992年にマグニチュード5,8の地震があったもよう。

以前の私なら、それほど驚かなかったろうけど、今は違う。
阪神大震災を真っ只中で経験したあとは、体が覚えていて、半年以上も地震の時刻ピッタリに目が覚めたものだった。3月の東北地震も震源地から700キロ以上も離れた大阪で、足の下が動いていく感覚を味わった。日本人なら地震は真っ平ごめん。

オランダでは地震がないと信じ込んでいただけに とてもショック。
日本でならこの程度の地震は日常茶飯事なんだけど、オランダでまで地震があったということが衝撃。

おお、頼りにしているポートフォリオに早速記事がでている。

オランダでマグニチュード4.5の地震

(マグニチュード;schaal van Richter, 規模;omvang 原子力発電所;Kerncentrales )

2011年9月7日水曜日

いきなり「ごめん、クラスの振り分け間違ってた」

昨夜、突風吹き荒れる嵐の中を学校に行ってきました。自転車で15分。真っ暗で、寒くて(9月頭なのに10度)、雨が降っていたけど 風が強くて傘なんかさせない。


授業は10分程度の休憩をはさんで、3時間ぶっつづけ。
学校は8月から始まっているけど、私は9月から参加したので、昨夜が2回目の授業。

時間がもったいないので特に自己紹介もなし(ほっ、先生によっては 毎回 自己紹介をやるもんで、何しにいってるんだか。出身国、結婚してるかどうか、年齢は、子供は?なんでなのか日本以上に結婚しているか、子供がいるかにこだわるので、びっくり。延々続くと あーあ、うっとうしい)

生徒は20人弱。座るところもないくらいだったんだけど、そのうち5人ほどは別カリキュラムということで、しばらくしてから別室に移動していった。

もともと多かった中国人だけど、以前以上に中国人が増えたなーという印象。
アジア系女性4人(うち一人はタイ)他ヨーロッパ系女性2人。男性陣はルワンダ、フィリピン、英国、その他、アフリカ系、ヨーロッパ系の男性。

日本に帰国する直前に通った学校なので、先生は顔なじみ。30歳くらいの女性で、テキパキしていて、テンポがいいし、明るい。何よりうれしいのは、その柔軟性。皆がとまどっているのを感じると、英語にすばやく切り替えてそのつど意味を確認していってくれる。

今まで出会った先生たちは、どんなことがあっても頑としてオランダ語しか使わないので、初心者は途中でついていけなくなってしまって、結局最後までちんぷんかんぷんということも多々あり。クラス全員、オタオタしていたことが何度あったことか。一言、二言、キーワードさえわかっていたら、ピンとくるのにね。交通標識と一緒。

ということでストレスフリーで和やかに、授業が進む。先生は頻繁に軽口たたくタイプ。みんなに突っ込まれ返され、顔を赤くしながら答えていたりして、かわいらしい。

「あーよかった。この先生なら、ついていける」 と思ったら、授業が終わったあと、「ごめん。私、勘違いしてたみたい。あなたはこのクラスでないのよ」「は?」

私が通う オランダ語移民教室では、inburgering と NT2 コースがあって、私はNT2に振り分けられいるのだそう。分類は先生の権限が及ぶところではなく、市役所の担当者が決めることなんだと。それは私もわかっていて、2年前、学校をはじめるときにその旨かかれた書類を提出していたのだ。

inburgering(kns)は、オランダパスポートがほしい人むけで、やたら事細かなオランダ事情に精通していなければならない。語学のレベルは低く、巷では低学歴の人向けといわれているけど、なかなかどうして、てごわい。ネイティブのオランダ人が受けて、落ちた話を何度も聞く代物。

NT2は、純粋に語学。
「inburgeringで聞かれるようなことは別に知らなくても生きていけるし。言葉ができれば調べればいいだけのことでしょ?だから、NT2に焦点をしぼったほうが後々絶対お得」とは、まっとうな感覚の人たちの台詞。私も同感です。

混乱の原因は、あまりにもケースバイケースで、自分にはどのパターンが適用されるのか、まったくわからないこと。オリエンテーションが皆無なのだ。

ちなみにInburgeringには4つの方法があるそうです。以下ご参照。
オランダ市民化(Inburgering)義務 by ポートフォリオ 2009/07/26

今はさすがに意味がわかっているけれど、inburgeringやNT2といったような関係者だけが知る用語の定義や背景をわかっていないと、話がそもそも前に進まない。期間、費用、授業のレベル、テストの内容、いつテストを受けられるのか、誰に聞いても知らなくて「人それぞれだから。人によっては2ヶ月で卒業する人もいるし、10年かかる人もいる。だから貴方のことはわからない(そういう問題じゃないだろ!)」ってな答えが返ってくるだけだった最初のころは、振り回されて、へろへろだった。

学校は市役所の役割と思っているのか、市役所は、学校の役割範囲と思っているのか・・・オランダにありがちな 面倒くさそうなこと、手間がかかることは「誰かがやるでしょ。なんで私がすすんで汚れ役をひきうけなきゃならないんですか」といった態度が、顕著に出ている気がする。

先生や担当者から情報を得ようとしたら、必ず「インターネットにでているはず。自分で調べて」と言われるけれど、これまた、無責任発言。オランダ語でぎっしり書かれた文字情報だけのサイトから、読み取れといわれても。そのうえ頻繁に政策が変わるため、どの情報が最新で正確なのかも定かではなく、本当にトホホだった。

バルケネン首相がやめてから超右派の政権になってしまい、外国人にとって事態はますます厳しくなってきた。

外国人は3年以内にオランダ市民化の義務 by ポートフォリオ 2011/06/17

とはいえ、情報提供に関してだけは、今は大混乱の時期を経て、落ち着いてきたような印象があるような気がするんだけど。現実はこれから、乞うご期待。

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