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2011年10月26日水曜日

移民教育はバカバカしい

実のところ「移民教育はバカバカしい」とオランダ人たちも感じているのだ。

スーパーマーケットの雑誌売り場はいつも素通りなんだけど、ふと立ち止まったところ、De onzin van het inburgeringsexamen(バカバカしい市民化テスト)はという文字が飛び込んできた。

歴史学者Maarten van Rossemの雑誌で、移民教育の特集を組んでいる。(2011年10月ー11月号)

早速買ってみた。辞書をひきひきなので、まだ全部は読んでいないけど、渦中に身をおいていたものとしては、情景が目に浮かぶような臨場感あふれる記事である。


Hou op over inburgeren! (文字をクリックしてください。リンクにとびます)

特集の説明より

Uit het artikel van Erwin Buter en de lange brief van een voormalig docent aan een inburgeringscursus kan maar één conclusie worden getrokken: de inburgering in haar huidige vorm is een rommeltje dat maar beter zo snel mogelijk kan worden afgeschaft. Ze is slachtoffer van de beroerdste effecten van bureaucratie en privatisering gecombineerd.
De inburgeringsexamens stellen niets voor. De daarin gestelde vragen zijn met enige regelmaat ronduit bizar. Het kan ongetwijfeld beter als de overheid eens werkelijk aandacht aan deze zaak zou besteden, maar zij zal dat zeker niet doen.
Onderzoek toonde jaren geleden al aan dat inburgeren veel geld kost en geen significante effecten heeft. In zijn huidige vorm is het kortom nutteloze symboolpolitiek. Maurice Blessing legt in dat verband nog eens overtuigend uit dat de inburgering, of integratie of hoe men dat proces ook wil noemen, ook zonder officiële bemoeienis verrassend goede vorderingen maakt.
Maarten van Rossem

ざっとこんな意味かと思われます。あくまで参考程度にとどめておいてください。(Erwin Buter氏の記事と移民教育にかかわる教師の長文の手紙からいえるのは、現在の移民教育というものは混乱していて、やめてしまったほうがよい。生徒たちは、bureaucracy(官僚制)とprivatization(民営化)が手を組んだ末の悪影響の犠牲者である。テストの内容は意味がないものであって、再検討が必要であっても、政府は今後もこの問題に注意を払うことはないだろう。数年前の調査結果によると、移民教育は金がかかるが意味のないものである。現形は政治パフォーマンスの一環でしかない。・・・・云々)


Maarten van Rossemは、TVにもよく出演していて、辛口批評でなかなかの人気。

Hou op over inburgeren! 記事は、Erwin Buter氏の寄稿によるもの。
興味のある人は購入してみてください。



2011年10月24日月曜日

ニュース番組「TerZake」の意味

ベルギーの報道番組 TerZake ってどう意味か前から気になっていたんだけど、つい最近判明した。

「要点は!」 「核心は!」 って意味。

TerZakeはNHKのクローズアップ現代のように、ニュース解説をしてくれる番組で、番組にぴったりなタイトルですね。


パートナーに言わせると、TerZakeは次のような場面で使うんだと。

事例1)
急ぎの用件で、自分の母親に問い合わせに行った。
でもお母さんはグダグダと近所のゴシップからはじめて、話がダラダラ続く。
まわりくどくて一体何を話したいのかよくわからない。

あーイライラ! 「Ter Zake!(要点は!)」

便利な表現です(笑)


講談社の辞書ではTerZakeでひいたからでてなかったんだけど、分解してZakeでみると zaakの項を参照と書いてある。意味は、出来事、事件、要点、核心、商売 等々
Ter Zake は 「要点を話しなさい」 議会で 「異議あり」 という場面でも使うとでている。

オランダ語ってなんでもかんでも くっつけちゃって ひとつの単語にしちゃうので、ある程度慣れるまで 辞書も役立たない。はじめは あんまりにも長たらしい単語に拒否反応がおきてしまったけれど、よーく注意してみると「なんだ知ってる単語が並んでいるだけじゃん」と気持ちが軽くなる。

とにかく語感をつけるしかないです。
皆さん 一緒にがんばりましょう!


   

2011年10月22日土曜日

幼稚園児あつかいしないで

今だからいえるシリーズ第1弾。
これから「こんな授業風景です(でした)」もポツポツ交えていこうと思う。
渦中にあったときは、書けなかったことなど、いっぱいあるんで。

**********************
ある日、授業でディクテーション(書き取り)をすることになった。
「さあ、みなさん始めますよー、Go!」
先生がテキストを読みあげはじめる。

と・・・・・
先生が、私を指差して、ワーワーいっている。

「え? え? ノートがなんとかかんとか 言ってるけど 何のこと?」
さっぱりわからん。

そのまま続けてくれるかと思ったけど、先生がわざわざ机の上に身を乗り出して、私の帳面の上を指差ししてきた。この様子を他のクラスメイトたちがポカーンと見ている。教室シーン・・・・先生のギャンギャン言う声だけが響く。

なんと、先生が問題視していたのは私のノートのとり方であった。

聞き取れない部分やスペルミスした単語をあとで書き込めるように、余白たっぷり、ノートの罫を3行おきくらいに書き取っていたのだが、先生はそれが気に食わないんだ。

「ノートの罫にそって文字を埋めなさい、ノートの使い方も知らないのか」と言う。
なんでぇ? ふだん、チョー大雑把なくせに・・・・

「意図してやってるんですよ」と落ち着いて答えたものの、きっと私の顔はムッとしていたことだろう。さすがに先生も心得たようでおとなくしなった。「バカにするなー!!」 と 言い返してやりたかったのは言うまでもない。

この先生、本当は初等教育専門で幼稚園や小学校(低学年)で仕事を見つけたかった人。3年以上職を探し続けたものの、状況は厳しくて、志をあきらめ、私が通っている語学学校にようやくポジシヨンをみつけたと言っていた。





2011年10月20日木曜日

土曜日、ミュージアム無料です

Gelderland州の森はいいよ
昨日のローカル新聞で知った情報を取り急ぎアップ。

今週土曜日10月22日は、ヘルダーランド州内の博物館やお城が無料で入場できる。

サイトをみてみたところ、ゴッホの森のクロイラーミュージアム(Otterlo)も参加しているようだ。秋の森を散策してみるのもいいかもしれない。国立公園への入場料はとられると思うので小銭を準備してね。

Kasteel Doorwerthは、お化けがでるお城・・
なんて書くと怖いけど、ここもトレッキングやサイクリングの休憩場所に立ち寄りたい観光スポット。

英国のTV局が、心霊フィルム撮影に成功したという古城

だいぶ前に書いた記事ですが、こちらも参考にどうぞ・・・)

アーネムやナイメーヘンの博物館もたくさんリストにのっているので詳しくはサイトからどうぞ。


Gelderland州ミュージアム無料開放日

http://www.gratismuseumdag.nl/


2011年10月18日火曜日

賠償金を求めるトルコ人

ポートフォリオでみた市民化(inburgeren )試験料返金を求めるニュース、これってどうよ。

トルコ人、市民化試験料返金要求


2011/10/11 Tue 12:00  ポートフォリオ


オランダの移民の中でもトルコ人とモロッコ人は数が多くて、周囲にもたくさんトルコ系がいる。
いわゆるブルーワーカーが大半を占めるけど、私が出会ったトルコ人の中には随分と羽振りのいいお金持ちや、エリートもいた。

そのなかの一人は、研究者であった。
12年以上オランダに住んでいるにもかかわらず、オランダ語はまったく解さず、あいさつや買い物もできない。日常生活で、必要性を
全然感じないから、時間とエネルギーをオランダ語学習にさきたくないんだそうだ。そんなことは「無駄」とのたもうた。

彼女はNASAから研究職のお誘いを受けるようなバリバリの科学者。
パートナーは、生命哲学かなんかの分野で世界的に有名な学者で、トルコではちょっと名が知れた人だそうだ。だから家ではトルコ語、職場では英語で十分ことたりる。

彼女の言葉を借りると「研究室は頭脳集団なんだから、当然、英語が公用語であるべきよ」
(へへー、おそれいりました・・・)

子供もいないし、将来は、お母さんや姉妹が住むトルコに戻りたいんだそうだ。
でも彼女のパートナーはオランダ語ぺらぺらで、この先もオランダに骨をうめるつもりにしているんだと。「じゃあ、パートナーはどうするの?」って聞いたら、「そこまで考えてない。離婚しているかもしれないし」

彼女にとっては、オランダはあくまでも出稼ぎ場所。
トルコに比べればお給料も抜群にいいし、先端科学の情報にふれることもできる。仕事をする上ではいい国だけど、食事はまずいし、気候も悪いし、人情味にもかけるのがオランダなのだ。とはいえ事情が変わらない限り、この先何十年もオランダにいることになるんだろうに、まったくオランダ語を知らないというのもねー。片言でも土地の言葉を話せればいっそう人生楽しみの幅の広がるんでは?と、つい思ってしまうんだけど。

読者の皆さん、上を読んだらすごい強持ての傲慢な科学者を想像してしまうだろうけど、実際、見かけは愛嬌あるかわいらしい感じの女性なんだな、これが。

私自身、機能していない移民教育はある意味、人権無視だと思う 体験もしているんで、簡単に白黒つけることはできないけど、ポートフォリオの記事で、ついつい彼女のことを思い出してしまった


2011年10月15日土曜日

国際結婚すると視力が落ちるわけ


視力がどんどん落ちてきている。
PCで目を酷使し、自分の目ながらとっても可愛そう。「老眼だよ」との野次も周囲から聞こえる。

とりわけオランダにきてからガクンと目が悪くなった。
ある日、やはりオランダ人と国際結婚した日本人としゃべっていたときのこと。当時、彼女はまだ20代だったけど、やっぱりすごい勢いで視力が落ちたという。目がかすむんだと。彼女の分析によると、「部屋が異常に暗いから」。


暗いよー
そうなんです。
西洋人の家は暗いんだわ。はじめは「ろうそくの光って雰囲気があっていいわー、ロマンチック」と単純に受け入れていたものの読書ができない。

明るくしようと電気をつけると、パートナーが「目がちかちかして、気分が悪くなる」といって、照明を落としてしまう。青やグリーンの目だと、光を通しすぎてまぶしいようだ。


日本人の黒い目は、色素の薄い白人の目に比べて光の透過率がきっと低いんだろうなぁ。

留学生の女の子も「うちの研究室の同僚も同じこと言ってますよー。電気つけるとまぶしい!」って。「こんな暗いとこで仕事できないよ。目が疲れるー」と彼女も思ったそうだ。

ところで、視力は快復できるそうです。水晶体は機能のひとつでしかなくて、目をコントロールしているのは脳だから・・・・・白内障も治った人がいるんだとか。

アレクサンダーテクニーク 
視覚システムを習慣的に非能率的に使うという原因によって, 視力に問題が起こり, 感情が不安定になり, 身体機能が損なわれます。 例えば,もし私が習慣的にわたしの角膜を緊張させるとしたら, その結果として視力に問題が起こり(たぶん乱視), それにともなって対人関係の困難と,肩が緊張します。
アレクサンダーテクニークとは平たく言えば、西洋の整体。
でも奥が深くて哲学のよう。私も十分理解しているとはいえないので、詳しくはリンクをみてほしい。リンク先の学校は、体の快復のために、日本で私が通ったところ。つくづく自分の体のこと何にも知らなかったんだと思った。とても興味深いレッスンで、ポールマッカートニーやビクトリアベッカム、スティングもアレクサンダーテクニークを学んだそうだ。

ヨーロッパ系だけはきつい

うちのクラスはどうも出入りが激しい。
8月に最初の授業があった時は、30人ほども生徒がいて座る場所もなかったそうだが、今は平均して6、7人。年齢が高めの人や、男子生徒、中南米、イスラム系、アジア系も一人いる。
中にはまえからの顔なじみもいてほっとしたもんだ。

でも皆授業にこないんだわ。
どういう取り決めを学校とおこなっているのかわからないけど、10分ほどだけ顔だして「さよならー」や。別室のPCで自習している人、この学校にきて後悔しているといってやめって行った人(別の投稿に書きます)などなど。

また最近試験があったとかで、私の知っている限りでも、6人くらいがB1またはB2のテストを受けに行っている。

で、一昨日、ロシア系男子が、受かりましたといってケーキと花束をもって報告に来た。
その日はうちのクラスは、東欧系女子ひとりと、顔に「つまらん」と書いてあるよ
のギリシア人だけ。ケーキはたくさんあったので、隣の教室にいた生徒たち(12,13人いただろうか)も交えてコーヒータイム、顔見知りは一人もいなくて、ほとんどが20代らしき若いひとたち。職場や学校で すでに、うちのクラスメイトともお互い顔見知りのようで、それぞれが自国語で会話に夢中である。

私、入っていく場所、ありません。
ポツーン。
コーヒータイムは半時間ちかく続いたろうか。

お菓子を取りに来る人に話しかけてみたけど、話の接ぎ穂もないし、自分のグループに戻りたいのか、相手の目が泳いでいる。そんなにしてまで私もしゃべりたくないもんねー。

知り合いや、アジア系や、年配の人がいれば、気遣って、こっちおいでよということもあるけど、ヨーロッパ系の若者にありがちな、がっちり内輪円陣。スクラム組んで、皆、背中を向けて壁をつくっている。

サミットで日本の首相が、いつも一人でポツネンとしている場面が浮かぶんだわ。

まあ、過去にもちょくちょく経験しているので「またかー」だけど、ヨーロッパ系はアメリカ大陸の人たちに比べて見知らぬ人を受け付けない印象が強いのは私だけかな?

仲良くなってしまえばそうでもないんだけど、用心深い人が多いと思うんだ。


2011年10月11日火曜日

これは使える!オランダ語の動詞活用辞書

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体系的に学んでいないから、授業で使う語彙の難易度がバラバラ。
ネイティブでも知らないような難解な言葉が、初心者レベルから容赦なくふりかかってきたもんだ。

単語帳を作ってみたものの、おっつかない。
泣かされるのは動詞。特にオランダ語の特徴である分離動詞は、変化形や文の構造をわかっていないと、基本形がわからず、辞書をひくこともままならない。


日常使う基礎的な動詞を案外知らないもんだと、このごろ猛反省。とりわけBとVではじまる単語が多くて、なんだかうろ覚えで発音もあやふやなままできてしまっている。活用形も、過去の授業では不規則動詞しか取り扱わなかったので、基礎的な動詞の規則活用がかえってだめ。

動詞集中訓練しなければと思っていた矢先、いい辞書をみつけた。
新しい学校に据え置きされていたもの。



お値段もお手ごろ。近くの書店で取り寄せ注文して、12.95ユーロだった。

3部構成。
1部は基本的な文法説明。
2部は基礎的動詞の活用表。1ページにひとつの単語が対応して完結している。
3部はよく使う1500の動詞(分離動詞も含めて)が、活用形と英語対訳つきでリストアップされていて、使い出がありそう。

ペーパーバッグで軽いのもいい。
ネイティブのパートナーも「ああこれはいいいわ。僕らでもときどきうろ覚えのことがあるから」とコメント。

もっと早く入手したかった!

フランス語やスペイン語、ドイツ語、イタリア語などなど主要な各国語もでている。多言語はもっとボリュームもあって、CDもついているようだ。


2011年10月10日月曜日

短編映画でエキストラ急募集だって!

短編映画のエキストラ募集を偶然みつけました。
私は行けないけど、ご近所さんで都合のつく人、よい経験になるかもですよー。

掲示板には、12日と14日ノードワイク(Noordwijk)に来れる人で、交通費もお支払いしますとでてます。インドネシア女性が、砂浜で日本人家族に会って、第二次大戦を回顧する設定で、日本人親子になるエキストラを探している模様。詳しくは、以下をクリックしてください。オランダ語です(グーグル翻訳してみてね)。

 'Arigato' 


言葉が少々通じなくてもきっと大丈夫!


2011年10月8日土曜日

家庭医にひどい目にあわされた話で授業はヒートアップ

コーヒーブレーク時、3人で体調の話をしていた。そこから医者の話になり、私が日本に緊急帰国しなければならなくなった顛末を話した。私の登録している家庭医は「町で最悪」として名をとどろかすハウスアーツである。身の危険を感じるので、これまでに何度も、他の医者に登録変更しようとしたけれど、いつも満杯で拒絶されっぱなしである。


血圧測定のためだけに改めて予約をとるなんて


移民クラスの生徒たちは在住15年、20年選手。おまけに子供がいる人が多いので、この手の情報にはめっぽう強い。ネイティブと違って、情報弱者。言語能力は、まさに生きるか死ぬかがかかわっているのだ。

タバコを吸いにいっていた先生や男子生徒たちが戻ってきた。
「なになに、なんの話?」からはじまって、別の男子生徒も 大怪我をして医者に行ったのに「パラセタモ飲んどけ」で終わり。週末、足が倍以上にはれあがって、予約をとりなおして痛みと怒りをこらえて行ったら、バカンスで誰もいなくて たらいまわしにされた話をエキサイトしながら語ってくれた。初期治療を間違ったために今も痛みが治まらないと怒り新た。

先生、急遽、授業をサバイバルオランダ語講座にスイッチ。
新しい先生は30代前半(たぶん)女性で、柔軟性にとんだタイプとみた。

東欧から来た別の若い女性は、大きな手術を過去にしていて、今も調子が悪くて(いつも とっても顔色が悪い)、医者に行ったら、まともな診療もしてくれず、やっぱり「パラセタモ飲んでおいて・・・・」異国にいる家族に涙ながらに相談したけど、どうすればいいのか・・・

別の男性が、保険会社と家庭医の黒い関係の話をする。
はいはい、私もそのうわさ聞いてますよ。

健康保険にもお国柄がでます


専門医にまわすと、医療保険金がかかるので保険会社から嫌がられ、評判の悪い医者になってしまうのだ。たとえ患者からみて誠実で評判がよくてもね。

アメリカでの「保険会社と医者と患者の関係」の末恐ろしい実態が、ルポ 貧困大国アメリカ  (岩波新書) に描写されていて、愕然としたものだ。続編もでていて、「生活者の視点からみたグローバル化とはなんぞよ」というのが活写されている本、おすすめ!






私もモタモタしながらだけど、体験談を話すと皆神妙な面持ちで聞いてくれる。
そうして、また別の人が、話題をひきとり、続けていくといった按配。

今までの授業にありがちだった、しゃべれる人だけが独壇場ということはない。誰もが平等に、話す機会をもてたのは私にとってはじめてだ!

先生も含めて、ひととおり全員が家庭医体験談で胸のうちをさらけだしたあと、どうやってサバイバルしなければならないかということに話がうつった。

「訴訟」

で、Missers という医療ミスのドキュメンタリーTVををみることに。
医療ミスで家族を失った話で重い。夜に悪夢をみそうだ。先生が心配して「大丈夫か?続けてもいいか?」と気遣ってくれる。

het medisch tuchtcollege (医学の懲戒委員会)に 訴えると、de berisping(戒告、警告)が医者に行き、何度か重なると資格保留か、罰則を受けることになるそうだ。

先生は、悪質な医者をなくすためにも、どんどん手紙を書けという。そうはいわれてもね・・・・実際、ナイーブでむつかしい問題だ。はじめは外国人だから差別されるのかと思っていたが、オランダ人たちも随分ひどい目にあっているのだ。これも政治貧困のなせる結果で、腕利きの医者はベルギーやドイツ、アメリカへ流れてしまっているときく。

新しい先生の授業は、まだ5回ほどしか受けていないけど、取り上げるトピックが実践的なので、ついていけそう。おちゃらけもするし、シリアスにもなれる先生で、私としては今のところ好印象。クラスメイトの雰囲気も悪くない。このまま推移しますように・・・。

ところで日本にいるとき「家庭医制度」はすばらしい仕組みと聞いていた。政策立案者は、患者が医者を渡り歩かないですむように、「家庭医制度」を導入しようとしている。医者と患者の長いおつきあい、医者は患者の病歴や家族関係、嗜好・・なんでも知っていてくれて、顔色みただけで、病気をあててくれる。でもね、ちょっと待った。事情をよく知らない人、それは勘違い。選択の自由がないのは恐ろしいもんだ。

この記事もご参考。
オランダのホームドクター、デモ 2011/10/07 Fri  ポートフォリオ


2011年10月7日金曜日

琴線にふれたスティーブ・ジョブズ氏演説(日本語訳リンク)

スティーブ・ジョブズが亡くなったニュース、ショックだった。
まだまだ何かやってくれそうだったのに、若すぎる。天寿を凡人より早く全うしてしまうからか、天才はおうおうにして早く逝ってしまう。

昨夜、たまたまベルギーのTVをみていたら、スタンフォード大学でのスピーチが放送されていた。
途中からだったし、なんの予備知識もなく はじめてみたけど、胸をうたれるものがあった。型破りで、難しい人だったとも聞くけど、これだけ自分に正直に生きて、世紀に残る遺産を創り上げたんだから それもよし。

小野晃司さんという方が、日本語に翻訳してくださっているサイトをみつけた。(ありがと!)
この演説は世界でも伝説のスピーチだったんですね。

未来に先回りして点と点をつなげることはできない。君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。だから点と点がいつか何らかのかたちでつながると信じなければならない。自分の根性、運命、人生、カルマ、何でもいいから、とにかく信じるのです。歩む道のどこかで点と点がつながると信じれば、自信を持って思うままに生きることができます。たとえ人と違う道を歩んでも、信じることが全てを変えてくれるのです。
人生には頭をレンガで殴られる時があります。しかし信念を失わないこと。私がここまで続けてこれたのは、自分がやってきたことを愛しているからということに他なりません。君たちも自分が好きなことを見つけなければなりません。それは仕事でも恋愛でも同じこと。これから仕事が人生の大きな割合を占めるのだから、本当に満足を得たいのであれば進む道はただひとつ、それは自分が素晴らしいと信じる仕事をやること。さらに素晴らしい仕事をしたければ、好きなことを仕事にすること。もし見つからないなら探し続けること。落ち着かないこと。心の問題と同じで、見つかったときに分かるものですし、愛する仕事というのは、素晴らしい人間関係と同じで、年を重ねるごとに自分を高めてくれるものです。だから探し続けること。落ち着いてはいけない。 
君たちが持つ時間は限られている。人の人生に自分の時間を費やすことはありません。誰かが考えた結果に従って生きる必要もないのです。自分の内なる声が雑音に打ち消されないことです。そして、最も重要なことは自分自身の心と直感に素直に従い、勇気を持って行動することです。心や直感というのは、君たちが本当に望んでいる姿を知っているのです。だから、それ以外のことは、全て二の次でも構わないのです。
 Stay hungry, Stay foolish. 
大学卒業する若い学生向けのスピーチだけど、歳を重ねた者にこそ、この言葉は味わいもあり、腑に落ちるところもあった。やっぱりいいので、リンクはらせていただきました。

2011年10月6日木曜日

ヨーロッパと日本を比較した地図。海外在住者に役立つ雑学。


財団法人 国土技術研究センター (JICE) HP より
日本はドイツよりちょっと大きいくらいなんですね。


2012.4.17追記)緯度は違うので、ご注意。
日本はもっと赤道側に位置しています。
意外に大きい日本の国土 参照のこと 
授業中にプレゼンをすることになった。自分の国を紹介するもので持ち時間は10分。項目は、文化や人々、食習慣、環境、歴史についてで、日本とオランダの比較も加えるというもの。

「ひぇ。10分!長い!」と一瞬思ったけど、モタモタしゃべっていたらすぐだわ。ということで5項目の中から2項目選択してしゃべることに。

こういう話がもちあがると、必ず「お寿司もってきてねー」と言われるんだけど、そんな質面倒くさいとことはしないもんねー。本当に喜んで食べるならもっていってもいいけど、顔しかめて気持ち悪そうなリアクションが多いのはわかっている。とりわけ、ヨーロッパ系が多い場合は。材料費だしてくれるなら話は別だけど、魚もとっても高価なんだから、ありがたみのわかる人にしかふるまわないんだもんね。ちなみに我が家ではハーリング(にしん)とお米をのりにくるんで、しょうが醤油かわさびで即席<鮨>をつくる。うまいよー。

そんなこんなで日本のことを調べていました。
常々、日本をヨーロッパに重ねた地図があったらいいなと思っていたんだけど、ありました!そのものずばりのが。財団法人 国土技術研究センター (JICE) が 日本の国土に関する常識クイズというページをつくっていて、わかりやすい。地図がさすが、とってもイメージしやすくいいです。

意外と知らない日本の国土のエトセトラ
意外に大きい日本の国土 
(2012.6.22 追記 北米やアジアも追記されてバージョンアップしていた。日本地図を他大陸の地図に重ねてマウスで動かして比較できるのが面白い!)

外国に住んでいると、この手の雑学情報は大助かり。ということで、リンクはってみました。日本は小さいとよくいわれるけど、それってアメリカと比べるからじゃないの?

ヨーロッパではけっして小さな国ではないんですけど。

イメージ先行してしまっているようで、オランダ人から「日本は小さな国だからねー」といわれたことあるけど、彼女の頭の中では 日本って淡路島くらい?

さて、ショック、ブログがスパム攻撃?すべて削除されている は、グーグルから返信がきていて、なにごともなかったように復旧されていた。私は特に何もせず。よかったー。
おさわがせ。クラウドはいいけど、こんなことがあるとやっぱり怖いな。


日本は東西南北に約3000kmずつ長い財団法人 国土技術研究センター (JICE) HP より
      

2011年10月3日月曜日

ショック、ブログがスパム攻撃?すべて削除されている

ピカサのフォトアルバムに友人からのコメントがあったので、返信し、送信ボタンをおしたところ、写真が消えていき、ついには、アカウントが削除されましたとメッセージがでてきた。
picasaとフォトブログカメラは踊るを連携させていたので、ブログは大丈夫かとみにいったところ、削除されましたと。不正なアクセスがあったか、規約違反とみなされたとメッセージがあるけれど、はああ。。。

ただいま問い合わせ中。うまく復旧しますように。


似たような目にあった人がいるんだわ。彼の場合、復旧されたと聞いて神にも祈る気分です。
気持ちが痛いほどわかります。


Google は便利でヘビーユーザーとして愛用しているんだけど、このところ別のサービス(たとえばyou tube,gmail)と次々に連携されていって、なんだか少々怖い。一括管理ができるから便利なようで、何から何までトラッキングされているような気がするし、一瞬ですべてのデータにアクセスできなくなるなんて、あんまりだ。


そういえばフェースブックで人生を棒にふったアメリカ人教授のドキュメンタリーをTVでみたことがある。
彼女の場合は、ちょっとした日常のぼやきを個人日記に書いていたところ、サイト管理側で勝手に公開モードに変更されていて、それが、関係者の目にふれ、キャリアを棒にふってしまったようだ。誰にでも起こりそうな例なだけに、つらい。
ディスカバリーチャンネルで放映されていた。



先生たち推薦のオランダ語文法教科書

インタータールで最初に買った書籍が左の参考書。
アムステルダムの語学専門書店(写真とマップつき)
学び始めたころ、学校では体系的に文法を教えないので、大量にふりかかってくる情報が頭の中でバラバラになって混乱してしまった。一覧性があって、問題集もついているものをとイメージして探してみたところ、これがピッタリ。

このテキストが一番わかりやすいからと、前の学校の先生たちも勧めていた。授業中に配られてくるプリントも、途中からは、この本をコピーしていたことが多かった。初級者から中級レベルの<まとめ参考書>として使える。

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