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2011年10月18日火曜日

賠償金を求めるトルコ人

ポートフォリオでみた市民化(inburgeren )試験料返金を求めるニュース、これってどうよ。

トルコ人、市民化試験料返金要求


2011/10/11 Tue 12:00  ポートフォリオ


オランダの移民の中でもトルコ人とモロッコ人は数が多くて、周囲にもたくさんトルコ系がいる。
いわゆるブルーワーカーが大半を占めるけど、私が出会ったトルコ人の中には随分と羽振りのいいお金持ちや、エリートもいた。

そのなかの一人は、研究者であった。
12年以上オランダに住んでいるにもかかわらず、オランダ語はまったく解さず、あいさつや買い物もできない。日常生活で、必要性を
全然感じないから、時間とエネルギーをオランダ語学習にさきたくないんだそうだ。そんなことは「無駄」とのたもうた。

彼女はNASAから研究職のお誘いを受けるようなバリバリの科学者。
パートナーは、生命哲学かなんかの分野で世界的に有名な学者で、トルコではちょっと名が知れた人だそうだ。だから家ではトルコ語、職場では英語で十分ことたりる。

彼女の言葉を借りると「研究室は頭脳集団なんだから、当然、英語が公用語であるべきよ」
(へへー、おそれいりました・・・)

子供もいないし、将来は、お母さんや姉妹が住むトルコに戻りたいんだそうだ。
でも彼女のパートナーはオランダ語ぺらぺらで、この先もオランダに骨をうめるつもりにしているんだと。「じゃあ、パートナーはどうするの?」って聞いたら、「そこまで考えてない。離婚しているかもしれないし」

彼女にとっては、オランダはあくまでも出稼ぎ場所。
トルコに比べればお給料も抜群にいいし、先端科学の情報にふれることもできる。仕事をする上ではいい国だけど、食事はまずいし、気候も悪いし、人情味にもかけるのがオランダなのだ。とはいえ事情が変わらない限り、この先何十年もオランダにいることになるんだろうに、まったくオランダ語を知らないというのもねー。片言でも土地の言葉を話せればいっそう人生楽しみの幅の広がるんでは?と、つい思ってしまうんだけど。

読者の皆さん、上を読んだらすごい強持ての傲慢な科学者を想像してしまうだろうけど、実際、見かけは愛嬌あるかわいらしい感じの女性なんだな、これが。

私自身、機能していない移民教育はある意味、人権無視だと思う 体験もしているんで、簡単に白黒つけることはできないけど、ポートフォリオの記事で、ついつい彼女のことを思い出してしまった


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