スウェーデンとデンマークのケースを追加したい。
この「導入期間」の長さは、通常は移住後2年間とされているが、個人の経験や必要に応じ、柔軟に対応されている。期間中には、それぞれに様々な進路の相談ができる"進路相談員"がつき、希望すれば、スウェーデン語の無料指導、就職サポート、通訳サービスなどを受けることもできる。私の場合、進路指導員はつかなかった。
日頃このブログで書いているように、オランダでは市役所や学校が、それぞれ全く違った情報(おまけに多くの場合、誤情報)をながし、担当が違うからと「たらい回し」にされ、時間とエネルギーを消耗しているのだが、スウェエーデンのように専任のカウンセラーがいてくれたら、ずいぶん楽だろう。オランダも誰かのブログで、コーディネーターがいるようなことを書いてあったのを読んだような気がするので、自治体によるのかもしれない。あとは手続きを始めたタイミングにもよるかもしれない。
SFIでは、今のところ無料で勉強することができるが、生徒には義務も課されている。その一つは、1日8時間学習することだ。仮に、学校での授業が5時間の場合、残りの3時間は自宅等で勉強することとされている。家事や子育てをしながら、宿題や試験勉強も欠かせない。
ちょっちょっちょっと待って!
仕事も家庭ももっている普通の大人が8時間も勉強できるわけないんじゃないか。仮にあったとしても気力も体力も続かないだろうし、思考し、情報をいれるのは母国語でするほうが自然で効率的である。自分のアイデンティの基盤となる母国語を捨てることはできないわ。一見、手取り足取りで親切そうなプログラムに見えるけど、自分の経験を通してみると、これらの政策は、外国人を自分たちの価値観に染め上げることに汲々として、異質の文化や生活を尊重するという視点はゼロだと感じる。
今の勘違いしている男性教師に、「オランダ語と日本語はヨーロッパ言語に比べて随分差異があるので、クラスメイトに比べて大目に勉強時間が必要」といったことがあるんだけど、「フン、そんなの一日最低6時間勉強すればいいだけの話じゃないか。簡単なことだ」と言いよった。こうした考えを持っている先生は多そうだ。前の学校でも1日8時間とはよく言われた。語学は集中的に勉強しなければ効果がないので、葉っぱをかけてくれる親心と思って好意的に受け取っていたけど、強制されるとなると話は別だ。根本的なところが、何か大きく間違っているのではないのか。
キューケンホフが開園 |
遅ればせながら賠償金を求めるトルコ人 の意味合いがわかってきた。
あくまでも個人体験ブログなので、違う体験をした人もいるだろうが、以下のリンクはデンマーク人を妻にした男性のブログ。うちのパートナーが、デンマークはちょっと前、すごい右派の政権で締め付けがすごく、次々に頭脳労働者が国から出て行き、巻き返しが起こっているといっていた。ちょうど厳しい時期にあたってしまわれたのだろう。これを読めば、まだまだオランダは緩やか( 特に日本人にとって は)
日本とデンマークに住んでみる
とは言っても正規に、合法に結婚して、デンマークに何らの迷惑もかけていない外国人配偶者に対する異常なまでの取り締まりはこのブログでも何回も書いてきたがやはり常軌を逸していると断じざるを得ない。家の広さや、デンマーク語能力、デンマークの国王が誰かまで質問されるテストに受からないと家族ビザすら申請できない現状、永住権に至っては高度なデンマーク語能力やデン人でも取得に苦労するフルタイムの仕事をやって、更に社会奉仕までやって、なお取れるかわからないというのは明らかに問題だと思う。ふたつのリンクともトップのオランダ語学習者のリンクにおいておく。
で、「オランダ語学習者リンク」という名前はあわなくなってきたので、「移民学校体験者」に変更する。