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2011年11月8日火曜日

市役所から突然の呼び出し


leiden
土曜日に市役所からの封書が届いていた。中には月曜午後に市役所まで来るようにと書いてある。

「えらい、間際の通知だなー、まったく市役所ってところは上から目線だわ」
(いちおう都合のつかない人は連絡くださいと書いてあった。オランダ人にとってはこのやり方が普通のようだ)

やっと まともな先生に出会えたかも 
なので 突然 学費補助を 打ち切られたらどうしようと気が気でない。
現状の確認だけだろうと思うものの、オランダでは何が起こるかわからないので、油断がならないのだ。担当者によって、部署によって、同一人物でもその日の機嫌しだいで、話の展開は大きくかわる。

指定の時間に行って、部屋で待つ。
コンパートメント形式の部屋が並んでいて、別室でやっぱり外国人風の人たちが待っているのが透けて見える。機能的で綺麗な部屋だけど、なんか取調べを受ける気分だ。

15分が経過。隣の部屋で大きな声が聞こえる。「もめてるのかなー?」どぎまぎ・・・
と、「お待たせしてごめんなさいー」と、黒人女性がはいってきた。

よかったー。
ちゃんとあやまってるし。(あやまらない人たち)
決めつけてはいけないものの、これまでの経験からインドネシア系やカリブ系など有色人種は親切な人が多いので ちょっと緊張がゆるむ。

語学学校の先生と午前中に電話で話しておおむね事情は聞いているようだ。
再度、私から経過を説明すると、親身に聞いてくれる。2年近くもオランダを離れなければならなかった体のこともとても心配してくれて、気遣ってくれる。全く見当違いのクラスに放り込まれていたことも了解していて「時間とエネルギーを随分無駄にしてしまったわね」と いたく同情してくれる。ちょうど私がやってきた当初、いっせいに移民が押し寄せて、窓口が大混乱して私のようなケースがあとをたたないのは、この町では周知の事実。
オランダ語学授業開始まで待機1年

「今日の面接で、学費をカットするといわれるのではないかと心配でした」と言うと、「心配はごもっとも。でも私たちは皆さんを助けるためにいるんだから、そんなことはしないわ。大丈夫よ」と太鼓判。なにはともあれホッとした。

こうした細やかな気遣いがあるだけで、悶々としたわだかまりは氷解するものだ。
日本の地震のことまでも心配してくれる。和やかに和やかに会話は進み、約20分話した後「がんばってくださいね。朗報を待ってますよ。何かあったら私にいつでも連絡ください。いつでも相談に乗りますから」とさわやかに去っていった。

市役所の建物をでると「よかったね。大丈夫だよ」と言わんばかりに ちょうど落ち葉が 一斉に 優しくパラパラと振り落ちてきた。


パートナー、お姑さん、語学学校の先生もみんな一緒に心配してくれていて結果を話すと、いちように喜んでくれた。よかったー。

本当にオランダというところはタイミングと担当者しだいなんだよねー。


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